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西伊豆 雲見 ポイント紹介

 雲見は昔から漁師町として栄え民宿でだされる地の魚介類をふんだんに使った食事は絶品です。温泉も無色透明なお湯で日頃の疲れも一変に癒されてしまいます。また景色も牛着岩ごしに望む日本一美しいと言われる富士山は一度見たら忘れられない印象を与えてくれます。他にも鳥帽子山や想い出岬など楽しめるスポットもたくさんあります。

 雲見を代表するダイビングポイントは何といっても「牛着岩」。「牛着岩」は地元の人でも、人によって「うしつきいわ」「うすづきいわ」「ぎゅうちゃくいわ」と呼び方が変わります。また、なかには単に「前島(まえしま)」と呼ぶ人もおり、いったいどれが本来の呼び方なのかわからない状態になっています。名前の由来は、その昔洪水の時に、この島に一頭の牛が流れ着いたという伝承から来ているとのことで、島の頂上には座った姿勢の牛の置物が奉られています。 
 ひと口に牛着岩と言ってもそのエリアは広く、1度や2度のダイビングではとても回りきれないほど広いエリアのことを指します。牛着岩を地上で見ると、大小2つの大きな岩のあることがわかります。右手の小さい方を「小牛」左の大きい方を「大牛」と呼んでいます。また大牛と小牛の間にある隙間の事を「水路」と呼んだりしています。牛着岩の魅力はなんといってもその起伏の激しい地形にあります。最大水深26mと比較的浅い海域に人が通れる穴が大小合わせて20以上もあり、無数にあるアーチやケーブはダイバーを飽きさせません。まさに海底の迷宮と呼ぶにふさわしい所です。また「アウトサイド」や小牛の東側に広がる砂地は真っ白で、まるで沖縄に来たかのようです。 ここ牛着岩は、その通るコースによって全く違う表情を見せてくれます。たぶんこんな所は、伊豆半島はもちろん沖縄や海外まで含めてもそうそうは無いはずです。
 雲見の魅力は、地形が複雑なだけではありません。そこに生きる生物の多様性と数の多さも群を抜いたものがあります。地形だけでなく、そこに住む様々な生物も一緒に楽しめてしまう。一粒で二度美味しいのが雲見の海の本当の魅力なのかもしれません。

 さらに、あまり触れられていませんが、実は雲見ってダイバーの為の環境が充実していて潜りやすい事も大きな魅力のひとつなんです。先ず波止場に面して雲見漁協が運営するダイバー専用施設があります。ここはシャワーや更衣室はもちろん、ウエットスーツのまま入れる湯船もあり、ダイバーの快適さをサポート。この施設前で器材を準備したら、タンクをしょってから船に乗るまではほんの数メートル歩くだけです。また船に乗っている時間はメインの牛着岩までほんの2~3分程度。船に弱い人でも酔っている暇がないほどです。まだあります。船は船尾に自動昇降装置がついていて、ダイバーはフィンをはいたまま立ってエキジットする事が出来ます。

 「三競」も牛着岩に負けず劣らずの洞窟ポイントです。壁沿いに大きく分けて5つの穴が順番に並んでいます。三競の北側の端に三角形の岩(おむすび岩)があり多くのダイバーはこの岩を目印に三競の洞窟巡りを開始します。三競の最大の特徴は、途中水面に顔を出せるエアドームのある洞窟があるということです。しかも、ご覧の通り穴が開いていて光が射し込むので暗くなくとても美しい景観です。

 「黒崎」も穴巡りの出来るポイントです。牛着岩や三競に比べたらスケールは小さいですがポイントの真ん中に大きな根があって、この根の下にトンネルのような穴があり、四方へ抜けられます。

 「大根」は、大きな根と美しい砂地からなるポイント。

 「赤井浜」は、ボートエントリーはもちろん、上陸して岩場からエントリーすることも可能。水深も最大12mと浅く、ファンダイビングの他、講習、体験ダイビングなどでもよく使われます。岩場の上には平らな場所があり、セッティングが出来ます。なんと、露天風呂もあります。しかも無料。ウエットスーツのまま入っても大丈夫!

 「沖の根」は外洋ポイントです。水深60mほどもある海底からビルのような根がそそり立っています。時に強く流れ、当たればカンパチ、ワラサ、シマアジなどの回遊魚が群れで渦を巻く豪快なポイントです。

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